アジアスポーツフェスタ2023開催します!
アジアスポーツフェスタ2023 企画書
【主催・共催・後援】
一般社団法人カルティベータ主催
神奈川県立横浜国際高校共催
横浜市スポーツ局後援
国連難民高等弁務官事務所後援
【ご協賛】
株式会社ダスキン
合同会社PRISM
国土防災技術株式会社
【日時、場所】2023年10月22日日曜日 9時30から15時
神奈川県立横浜高校体育館
子どもがいる場合、1階の旧レスリング場、剣道場を使用する可能性もあります。
【イベント内容】
県立横浜国際高校の体育館等で行う難民・元難民を参加者としたスポーツ交流大会。
参加者は1970年代から80年代にかけて、インドシナ難民として日本に来た人々やその家族。主として、カンボジア、ラオス、ベトナムからやってきたボートピープルと呼ばれた人々や、タイの難民キャンプまで徒歩で逃げて、そこから空路日本にやってきた人々と、その家族。主として神奈川県横浜市泉区に住む者、藤沢市、平塚市に住む方が多く参加してくださいます。
今年は、難民と認定されたばかりのウクライナ、コンゴ、エリトリア等からの方々も鎌倉にあるアルペなんみんセンター等から参加の予定。
準備体操 今年はキューバでダンスを修行してきた長谷部ミキさんが指導してくださいます。一緒に踊りましょう💛
男子はバレーボール。
女子はバドミントンネットによるバレーボール(小学生用の柔らかいボールを使用)。
その他、ネットボールのデモンストレーションと体験。
子どもの参加者がいる場合は、体育館一階で、運動遊びを行うこともあります。
表彰式 協賛企業などからの物品を賞品とします。
計画では9時30分から昼の休憩をはさんで15時解散。
昼食ランチはベトナムランチ。ベトナム難民の南氏が経営する飯野ビルのB1でイエローバンブーより配達。
【目的】
難民や元難民にとってのこのイベントの目的は、日本の若者と理解し合う機会をスポーツを通して持つことが一つ。さらに、五輪のメダリストたちと触れ合う中で、自分たちが日本の社会の中で認められているという自己肯定感を持ってほしいという期待がある。
国によってはベトナムとカンボジアなどは互いに銃口を突き付け合った関係であり、わだかまりを持つ者もいたが、スポーツによる交流で、出身国の違いによるわだかまりを溶解させていくことも目的の一つ。
日本の若者にとっては、戦争によって国を出ていかざるを得ない難民の存在を知ることや、今でも世界のどこかで難民が生まれていることを知ること、そして、一人の人間として相手を理解しようと努めることをスポーツを通して学ぶことが目的としてある。
これまで参加してきた高校生の中には、将来UNHCR国連難民高等弁務官事務所で仕事をしたいと発言する者もいた。書物やネットによる情報だけでなく、リアルな声を聴ける機会でもある。
OECDの「学びの羅針盤」にある通り、生徒、学生が多様な価値観にふれ、多文化共生の社会を体感し、自分で考え、自発的、自主的に活動することのできる力をつけることが大切であり、それにつながると思われる。
【サポートメンバー】
1976年モントリオール五輪の女子バレー金メダリスト3名
(横山樹里、矢野広美、金坂克子)他、元日本代表選手。
準備体操はキューバンダンスの指導者で元体操選手、長谷部ミキ
サポートは横浜国際高校の生徒及び教員。
大学生(インカレ優勝の東海大学女子バレー部、関東学院大学細谷ゼミの学生)、
医療サポートとしてケン整骨院の皆さん。
元難民保護士の方、元新聞社記者、
ネットボールの日本代表選手「つばきJAPAN」のメンバー、
カルティベータメンバーなど。
サポートメンバーの役割は、試合進行の補助、審判、勝敗記録、さらには人が足りない時のチームメンバー等と様々だが、臨機応変に対応することが求められている。
これもOECDが掲げる「学びの羅針盤」の考え方によるもので、生徒や学生にはできるだけ自主的に判断し行動することを求めている。
【歴史】アジアスポーツフェスタは2008年に横浜国際高校が設立されたと同時に始まった。当初はNPO法人バレーボールモントリオール会(1976年モントリオール五輪女子バレーボール金メダリストと当時のジャーナリストが作った会)が、海外での難民支援の他に、国内でできる難民支援をしたいと始まった。このNPOの理事であった宮嶋泰子が横浜国際高校初代校長の羽入田氏とともに横浜国際高校の前身である外語高校の出身であり、学年が一年違いだったことから、アジアスポーツフェスタの共催を打診し、受け入れられた。
神奈川県は都道府県の中で最も難民が多い県でもあった。それは1970年代からのボートピープルなどのために、難民支援センターなどの教育機関が大和市に作られたことに由来する。今でも横浜市のいちょう団地、藤沢市、平塚市、大和市には多くの難民や元難民が住んでいる。
アジアスポーツフェスタには多くのアスリートがゲストとしてやってきた。瀬古利彦とジュマ・イカンガーも一緒にバレーボールを楽しんだ。女子サッカーなでしこの代表宮本ともみや男子サッカーのプロ選手も参加してくれた。
体育教員だった橋本一光教諭の元、テニス部やボランティア部を中心に毎回50人近い生徒がサポートスタッフとして参加してくれていた。
交流はスポーツだけではなく、料理でも行われた。ベトナム料理の時もあれば、ラオス料理理、カンボジア料理など、腕に覚えのある難民から直接指導を受けて保護者たちが料理を作り、参加者にふるまった。特に高校生などは初めて味わうアジア料理の旨さに驚きの舌鼓を打ったものだ。国への偏見は舌からなくなっていく。
筑波大学大学院スポーツ社会学の菊幸一教授は「アスリートが行う社会貢献活動としてはこれまでの中でも最も高く評価できる。オリンピアンの価値というのはこういうところにこそある」とアジアスポーツフェスタについて記してくださっている。
また、2016年のリオデジャネイロオリンピックから難民選手団の受け入れをしたIOC国際オリンピック委員会のバッハ会長は、東京オリンピックの前に「日本で難民ためにスポーツは行われているのか」と組織委員会トップに質問している。このアジアスポーツフェスタこそが日本で唯一の難民のためのスポーツイベントとして行われてきたと言える。
過去、台風で中止になった時やコロナ禍で3年間行われなかったこともあるが、昨年、2022年に、規制はあったものの、12回目のイベントを無事実施することができた。NPO法人バレーボールモントリオール会が高齢を理由に解散したこともあり、これまで実質的に作業をしてきた宮嶋が代表理事を務める一般社団法人カルティベータが主催者となった。
昨年はまだコロナ明けということで、参加者とサポーターは高校生以外は全員PCR検査と抗原検査を行って、体育館に入ってきた。スポーツフェスタ常連参加者が住む団地でコロナのクラスターが発生したこともあり、参加者は例年の4分の一程度だったが、久々に会う喜びで体育館には明るい声が響いていた。
またウクライナへのロシアの侵攻が始まり、日本に逃れてきた新体操の振付師、バレリアさんが足を運んでくださり、紛争の中での恐怖や逃げる時の心境など、生徒や学生を前に語ってくれたのは大変貴重だった。
毎回、賞品を提供してくださる方々も途絶えることなく現在まで続いている。多くの方のご協力を得ながら、このイベントが「国を超えて人を理解するスポーツイベント」であり続けるように願っている。
お願い
現在、アジアスポーツフェスタ2023では、カルティベータ内でクラウドファンディングを実施中です。
目標30万円に対して現在17万円が集まっています。
是非ご協力をお願いいたします。
企業様は一口5万円から、
個人の方は、こちらからお願いいたします。一口2500円のチケットです。複数口ご寄付いただけます。
10月22日、多くの笑顔がはじけますように。