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2024.11.11

アジアスポーツフェスタ2024 スポーツを通して感じる「多文化共生」横浜平沼記念体育館で開催!(10月13日日曜日)

これまで2008年から横浜国際高校で行ってきたアジアスポーツフェスタは、今年から三ツ沢にある横浜平沼記念体育館で行うことにいたしました。教員の働き方改革の流れの中で、今まで横浜国際高校の先生方にご負担いただいていた部分を軽減したいという事や、横浜国際高校の生徒の他にも高校生ボランティアを募って国際理解教育の学びを広めたいと考えたからです。今回は難民として日本にやってきた方、元難民の方など52名の参加者に、高校生大学生、さらには一般の皆さんも加わり、総勢140名がバレーボールや襷リレーの障害物競走など、スポーツを通して「多文化共生」をじっくり味わう時間になりました。

主催:一般社団法人カルティベータ

後援:神奈川県教育委員会、

   国連難民高等弁務官駐日事務所、

   横浜市にぎわい文化スポーツ局


協賛:合同会社PRISM                                         

    株式会社ダスキンレントオール 

賞品提供:株式会社オタフクホールディングス、株式会社ペヤングホールディングス、キッコーマンビジネスサービス株式会社、全国農業協同組合連合会、(株)構造機能科学研究所、旭化成ホームプロダクツ株式会社、公益財団法人日本バレーボール協会、スポーツ・フォー・トゥモロー他

協力:モントリオールオリンピック女子バレーボール金メダリスト有志の皆さん(矢野広美さん、金坂克子さん、横山樹理さん、吉田昌子さん)元・日立バレーボール部古川千代子さん、小山ひでこさん。体操とダンス指導の長谷部ミキさん。元・国連難民高等弁務官駐日事務所広報官守屋由紀さん、神奈川県横浜国際高校と柏陽高校の高校生。関東学院大学細谷ゼミのみなさん、公益財団法人かめのり財団かめのり奨学生の上智大学大学院生。横浜市スポーツ推進委員のみなさん、ソフトバレーボール愛好者のみなさん、外国につながる児童生徒への学習支援教室きららの教室の皆さん。医療スタッフとして内山健吾さん、スチール写真撮影の長屋陽さん、動画撮影の松本良雄さん、奥本浩平さん、中村紀美子さん、スポーツ・フォー・トゥモローの皆さん。宇津木妙子さん、関東学院大学経済学部細谷早里教授、元・早稲田大学教育学研究科高度教職実践専攻(教職大学院)羽入田眞一客員教授、県立横浜国際高校小河多香路校長

        

   

Photo by Yo NAGAYA

高校生は横浜国際高校や柏陽高校から14人、大学生は関東学院大学細谷ゼミの皆さん31人に上智大学大学院に留学中の学生さん。いつもバレーボールのサポートに来てくれる東海大学女子バレーボール部の皆さんは今回はインカレ中だったために来ることができませんでした。そこで助っ人として来てくださったのがソフトバレーボール愛好者の皆さんです。さらに、いつものように横浜市南区のスポーツ推進委員の方々も区の垣根を越えて駆けつけてくださいました。

指導者としてやってきたのは1976年モントリオール五輪女子バレーボールの金メダリストたち。山梨から矢野広美さん、東京小平から吉田昌子さん、名古屋から金坂克子さん、そして北九州から横山樹理さんが遠路新幹線で来てくれましあ。さらにはかつて日立で活躍した古川千代子さん、小山ひでこさんが加わりました。

Photo by Yo NAGAYA<左から、横山樹理さん、吉田昌子さん、矢野広美さん、一人おいて、金坂克子さん>
<左から主催のカルティベータ代表・宮嶋泰子、 古川千代子さん、小山ひでこさん>

開会式の後は、ウォーミングアップ。キューバでダンスを習得してきた長谷部ミキさんの見事なリードで、空気が一瞬で変わりました。みんなノリノリでラテンリズムに乗って踊りだします。

Photo by Yo NAGAYA<長谷部ミキさんの絶妙なリードでみんなあっという間にリラックス>
Photo by Yo NAGAYA

Photo by Yo NAGAYA

Photo by Yo NAGAYA <いつの間にか、みんな仲良し。これぞ見事なアイスブレーキング>

気持ちも身体もあったまってきたところで、さあ、バレーボールです。

今回は、ソフトバレーボール愛好家の皆さんが、ボールを持参してくださったので、そのボールを使っての練習と、プレーです。柔らかいボールだけに、ぼーんと良く弾み、思いがけない所に飛んでいき、予想したより難しいようでした。

チームは8チーム。
アプサラーはカンボジアの踊りの女神ですね。
アンコールワットはカンボジアのかつての宮殿

TIGERは強さを表すベトナムのチームです。

ルアン・パバーンはラオスの古都の地名ですね。

キララ横浜、ハノマン、らむりん、そして、Sports For Tomorrowの皆さんもSFTのチーム名で参加してくれました。

男女の別なく、一緒にプレーをしたい人がチームを組むという方式です。バレー初心者のチームには助っ人も入ります。

Photo by Yo NAGAYA

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ソフトバレーボールチームAmbitious 和田光康
先日はASIAN SPORTS FESTA 2024に参加させて頂き,有り難うごじました。                      私達はソフトバレーボ-ルを20年近く経験して来て、このイベントのお役に立てたらと思い審判やコートの設営などをさせて頂きましたが、こうしたイベントに参加不慣れな為、お役に立てるかどうか心配でしたが、実際に始まってみたら1つのボールを必死に繋ぐ参加者の皆さんの姿を見ていたら、旧来のソフトバレーの仲間達とゲームを楽しんでいる様な気持ちになって来ました。                                                  まさにMillion hearts as one heart. バレーボ-ルの醍醐味、心を一つにしてボールを繋ぐ姿に感動しました。                                                        この様なイベントに参加出来た事は、私達に取っても良い経験になりました、有難うございました。

関東学院大学学生  中村 楽                                                    今回のアジアスポーツフェスタに参加して感じたことは第一に難民の方たちはつらい過去を持っていたり日本語を話せない方がいたりと、大変な生活を日本でしている現実もあると思った。しかしこのようなことより日本の生活に順応し楽しい社会生活を過ごしているという印象の方が確実に大きかった。私自身参加する前は難民について深く知っているわけではなく、難民の人が日本に生活していると思ったこともないのでどのような人達なのか想像できず、あまり先入観もなく外国人で大変なのかなと思っているくらいだった。あまり深く生活事情や難民になった経緯といったセンシティブなことを聞く勇気もなく大きな関係値を作れたわけでもないが、このスポーツフェスタに参加している方々を見る限り笑顔があふれていていい印象を受けたことが自分自身終わった後とても驚いた。                                      私は難民の方々と一緒にバレーボールをさせていただいた。普段本気でバレーボールに競技として取り組んでいたのだが、こういった形で仲良く交流を深めながらバレーボールをすることの楽しさを実感した。世界の競技人口1位のバレーボールを選ぶところもいいなと個人的に思った。老若男女誰でもできるスポーツはあまりない中みんなが楽しそうにしていたことはやはり誰かのために役に立っていると感じた。私が一緒にバレーボールをする際に年下の高校生や大人の方と一緒にできてよかったと思った。                                                  だが勉強しに行く立場として行った身としては、もっと積極的に話していくべきだと反省した。一緒にプレーしていた方に話しかけるチャンスはたくさんあったが、個人的に外国人に見えず、日本語も流暢に話していて、もし違ったらどうしようという葛藤で深く質問できなかったことが反省点だと思った。行く前に決めた目標も達成することができなくどのような仕事をしているのかと気になったのだが聞けなかったが悔いに残った。また来年参加させていただく際には仲良くなるだけではなく、勉強しに行きたいと思った。もっと相手を理解しようとする姿勢を見せて、自分が疑問に思ったことをいろいろ聞いていきたいと思った。どのような仕事をしているか、これからも日本に住むのかなどセンシティブな話ではあるがそこまで聞くことができるような関係にしていこうと来年にむけて目標を立てることもできたいい機会であった。このような活動は今後も続けていくことが重要になると思った。さらに難民の方の理解を深めていこうとも思った。

あっという間に12時を過ぎてランチの時間。今回はタイ料理を2種類用意いたしました。舌でも文化を味わってほしいという思いからです。アレルギーのある人のために、使用食材も明記したライスヌードルを炒めたパッタイと、ひき肉がふんだんに使われたピリ辛のガバオライス。両方ともおいしくて、二つとも食べたい!という人続出でした。

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Photo by Yo NAGAYA
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今回のお弁当は、ラオス出身のシー・プンサワットさんが手配してくださいました。

See Phounsavath                                                  アジアスポーツフェスタ2024お疲れ様でした。                                        私は5歳でラオスから難民で日本に来て在住36年になります。 アジアスポーツフェスタに参加してもう10年以上になり、年1回ではありますが色んな国の方、学生さん方とバレーボールや障害物リレーを通して交流出来るのがすごく楽しいです。今回はラオスから日本に移住して4ヶ月になる従兄家族も初参加、小学2年になる甥っ子もまだ日本語が理解出来ていないなか一緒にトス練習したり障害物リレーで走ったりと元気いっぱいに動いてる姿を見てスポーツをするのに言葉の壁はないんだなって思いました。                                                         今年はランチにラオス料理のお弁当を出したいと宮嶋さんから依頼を受けたのですがなかなか近くにお店がなく、今回は友達がやっているタイ料理店にお願いをしてパッタイ弁当とガパオライス弁当を頼みました。タイはラオスのお隣の国で地域によりラオス料理とタイ料理は似ているので食べた事がある方も食べた事がない方もいると思い。あえて馴染みのあるパッタイとガパオライスを選びました。 私はバレーボールで動いたあとに食べるランチも楽しみのひとつです。前は高校の家庭科室を借りて国々の参加者がベトナム料理、カンボジア料理、ラオス料理、日本料理を毎年順番で作りランチに振舞っていました。私もお母さんと4回ほどラオス料理を作って食べていただいてみなさんに美味しいって笑顔で言われた時はすごく嬉しかったのを覚えています。                                                    スポーツや料理を通して国々がこうして交流出来るのもアジアスポーツフェスタの関係者みなさまのおかげだと思います。  また来年も楽しみにしています。


食後はお勉強の時間。国連難民高等弁務官駐日事務所の元広報官守屋由紀さんが、現在の難民の状況をお話しくださいました。

Photo by Yo NAGAYA<国連難民高等弁務官駐日事務所・元広報官守屋由紀さん>
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バレーボールの決勝の後は、日本の運動会でおなじみ、障害物リレーをタスキを使って行います。タスキをつなぐ気持ちは万国共通なのかもしれません。みんな真剣な表情でしたよ。

Photo by Yo NAGAYA
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関東学院大学学生 中島 亜理紗  私がアジアスポーツフェスタに参加して感じたことは、難民の方々と一緒にスポーツを行うとき最初はどういう風に接したらいいのか、聞いてはいけないことなどがあるかもしれないと色々考えていましたが、実際会場に行ってみると笑顔で挨拶してくださり、話しやすい雰囲気の方多かった印象があります。また、家族で参加されている方が多く年齢が高い方や子供まで来ていて家族みんなが仲が良くて明るい印象でした。難民と聞くと大変な思いをしていて苦労されている印象がありましたがそんなことを思わせないぐらい陽気な方が多く楽しかったです。                             途中昼休みに難民の方から過去にどのようにして日本に来たのか聞くことができました。実際授業などで難民の話を聞くことはありましたが当事者からお話を聞くことはなかなか出来ることでは無いので貴重な体験をすることができました。海から国を出る為に船を隠していたり子供達には出国する当日に伝えたり高年齢の家族は一緒に船に乗ることができないといった話をされていました。当日はもう二度と戻れない覚悟で船に乗ったと思うと自分には想像もできないような感情だったのだろうと思います。                                                   また、難民の方々と一緒にバレーボールや障害物競走を行う中で、国や背景を超えた友情と絆を感じました。スポーツを通じて、言葉の壁を越えてお互いに理解し合う瞬間が多く、楽しいだけでなく、感動的でもありました。また、参加者の熱意や笑顔から、多様性の中で共に楽しむことの大切さを改めて実感しました。このようなイベントが今後も続くことを願っています。

関東学院大学学生 中瀬健太
アジアスポーツフェスタにボランティアとして参加したことは、私にとって非常に新鮮で考えさせられる経験となりました。今回、自分は進行サポートという役割を担当しました。役職上、難民の方々と直接的な交流の機会はあまり多くありませんでしたが、イベント全体をサポートする立場として、さまざまな場面で彼らの姿を見ることができました。
イベントに参加する前、私は「難民」という言葉に対して、ネガティブなイメージを抱いていました。難民と聞くと、どうしても戦争や政治的な理由で故郷を追われ、辛い生活を送っている人々という印象が強く、あまり良くない部分しか想像できませんでした。そして、そういった方々と触れ合うことに対して、少し緊張もしていました。彼らの過去の体験や生活状況を踏まえれば、私たちがどのように接するべきか慎重に考えないといけないのではないか、という不安もありました。
実際にイベントが始まり、難民の方々が準備対応やバレーボールに参加している姿や笑顔でみんなと触れ合っている場面を目にするうちに、私の先入観がいかに間違ったものだったかを痛感しました。確かに彼らは難しい状況を経験してきたかもしれませんが、少なくともこのアジアスポーツフェスタにおいては、私が想像していた「難民」という特別な肩書きは、あまり意味を持たないように思えました。彼らはスポーツを楽しむために来ている、いい意味でただの一般の人々でした。笑顔で友人や家族と交流し、仲間と協力し合いながら競技に参加する姿は、私たちと何ら変わらないものでした。
ただし、私の担当であった進行サポートの業務に関しては、少し不安を感じる部分もありました。今回のイベントでは、主に 3 年生の先輩たちがしっかりと運営を取り仕切っており、私はその指示に従って動くことが多かったです。彼らが持つ経験や知識に頼りきりになってしまい、来年また参加することがあった時、自分がうまく運営できるかどうか心配になる場面が何度かありました。特に、進行がスムーズにいくように段取りを整えることや、今回は必要にならなかった予期せぬトラブルに柔軟に対応する能力がまだ不足していると感じました。次回参加する際には、もっと自分から積極的に動き、下級生のサポートをしていけたらいいなと感じました。
また、今回のアジアスポーツフェスタは、私にとって初めて海外の方々を中心にしたイベントでのボランティア経験でもありました。普段の生活では自分から積極的にそういった場に身を置かなければ接する機会が少ない異文化の人々と同じ時間をすごし、一緒に何かを成し遂げる経験は非常に新鮮でした。特に、スポーツという共通の言語を通じて、国境や文化の違いを越えて交流ができるということを実感しました。言葉の壁があるかもしれないと心配していましたが、実際には言葉以上に、身振りや表情、行動が重要であることを感じました。人はどんな背景を持っていても、笑顔や協力する姿勢によって理解し合うことができるのだという大きな気づきを得ました。
このイベントを通じて、私は難民という特殊な肩書に対する先入観を大きく変化させられました。そして、スポーツが持つ力の大きさ、また人と人を結びつける素晴らしさを改めて感じました。難民という特殊な境遇にある人々も、私たちと同じように楽しみ、競い合い、時に支え合うことができるのだという当たり前の事実に気づかされたことが、今回のボランティア活動を通じて得た最大の学びでした。
来年もまたアジアスポーツフェスタに参加し、さらに自分自身を成長させることを楽しみにしています。今回は 3 年生に頼りきりでしたが、次回はもっと自分から率先して行動し、イベントの進行をスムーズにサポートできるよう努力していきたいです。また、難民の方々との交流もさらに深め、彼らの持つ多様な経験や価値観を学び取りたいと思っています。この貴重な経験を通して、私自身もさらに視野を広げ、他者との協力や共感の大切さを深く理解できるようになりたいです。周りのみんなは競技に参加しているのを見て、次回は余裕があれば競技の方にも参加してみたいなとも思いました。

関東学院大学学生 川端幹大
アジアスポーツフェスタに参加して、異なる文化背景を持つ人々がスポーツを通じて交流する素晴らしさを感じた。競技を行う中で国や言葉の壁がなく、互いに尊重し合う姿がとても見えた。また、技術を教え合う姿に、距離が縮まっているように見えた。自分の視野も広がり、多様な考え方や価値観を学ぶきっかけになった。
私は、難民の方に日本の良さを聞くということを目標に立てた。難民の方に聞くと、日常を過ごす中で日本人の優しさに触れる事が多いと聞いた。駅などで困っていると気さくに助けてくれた事があり、とても助かったし嬉しかったと聞いて私自身も嬉しく感じた。私は、インドシナ難民について全く知らず、約1 万人の人々を日本に受け入れたことを知った。辛い思いや思いだしなくないような経験をした人もいるだろう。環境も変わり言語も慣れない中、前向きに生きていることを感じ、リスペ
クトの気持ちを持った。私はこの国に生き何不自由なく生活しているがこのことが当たり前ではないということを再認識したし、幸せな生活を送っていると感じた。難民の方たちは顔が違えど、日本で長く暮らし、同じ国の方として生きていってほしいと考えた。来年もスポーツフェスタがあるが今年よりもっと多くの人と触れ合い日本の良さや人の優しさをもっと伝え、互いに尊敬の気持ちを持っていきたいと考えた。

あっという間に3時を回り、表彰式の時間です。

たくさんの企業からいただいた賞品がみんなを待っています。

 ☆株式会社オタフクホールディングス様からお好み焼きソースとお好み焼きこだわりセット

☆株式会社ペヤングホールディングス(まるか食品)様から、焼きそば

☆キッコーマンビジネスサービス株式会社様からは、豆乳飲料他、ドリンク各種

 ☆全国農業協同組合連合会様からは災害時でも役立つ白ごはんと湘南ゴールドぐみ

☆スキンケアを科学する(株)構造機能科学研究所様からは、お肌の弱い方でもお使いいただけるエモリメント保湿の泡クリームソープ

☆旭化成ホームプロダクツ株式会社様からはサランラップの詰め合わせ

☆公益財団法人日本バレーボール協会様からはストラップなどJVAならではの品々

☆群馬県安中でネットボール普及にいそしむ多胡英子さんからはネットボール用品やハッピーターンなどをいただきました

☆金メダリスト矢野広美さんが山梨の自家農場で育てた無農薬の大きなサツマイモ

☆岡田晃さんからご提供いただいた鳥獣戯画が描かれた日本手ぬぐい

☆スポーツ・フォー・トゥモローからフリクションボールペンとピンをいただきました。

企業から届けられたたくさんの賞品を仕分ける仕事をしてくれた横浜国際高校の笹川優斗さんと、中国から上智大学大学院に留学中の麻俊凡さんのコメントをご紹介します。

横浜国際高校 3年 笹川 優斗                                           先日のアジアスポーツフェスタでは大変お世話になりました。昨年度に引き続き、今回で2回目の参加となりましたが、改めて多くのことを学び、とても有意義な時間を過ごすことができました。                        私は、スポンサーの方々からいただいた商品をチームごとに分配するサポートを担当しました。この役割を通じて、フェスタの運営に多くの方々や企業が関わっていることを実感し、アジアスポーツフェスタが多くの方々から支持され、必要とされているイベントであることを強く感じました。また、このような支援がどれほど重要であるか、身をもって理解し、より支援の輪が広がりさらに多くの人々への支援につながれば良いなと感じました。                         イベントを通じて、様々な国から難民として日本に来ている方々のお話を直接聞く機会もあり、私自身の視野を大きく広げることができ、自分だけでは知り得ない新たな視点を得ることができました。特に、彼らが直面している現実と私たちの日常生活とのギャップに驚きを感じ、世界では今もなお戦争や紛争が絶え間なく起こっている一方で、私が過ごしている平和で恵まれた生活のありがたさを再認識しました。                                     また、元国連難民高等弁務官駐日事務所広報官の守屋由紀さんのお話を聞く機会があり、世界中を回って難民支援に取り組んでいるその活動に深く感銘を受けました。守屋さんのお話を聞いて、私自身ももっと幅広い知識と経験を身につけて、世界中の問題に対応できる力を持ちたいと感じました。特に、難民支援や国際協力における日本の役割についても考えさせられました。日本が難民問題の解決に対して消極的であるという現実や、直面している課題については、学生さんとのインタビューを通じて知ることができました。                                            これから大学で経済学を学ぶ私にとって、この経験を活かし、経済の視点から難民問題に対する解決策を見出せるようになりたいと思いました。

上智大学大学院博士後期課程、 (公財)かめのり財団奨学生  麻俊凡                                               博士課程に進学してから、研究に没頭するあまり、社会との関わりが大きく減ってしまいました。そんな中、宮嶋さんからのお誘いで「アジアスポーツフェスタ2024」のボランティア活動に参加し、運営スタッフとして裏方の準備を担当しました。                                          初めて顔を合わせた大学生スタッフたちと協力し、意見を出し合いながら一つの目標に向かって進む過程は非常に充実していました。最初は何から手を付けるべきか分からなかったのですが、皆で整理しながら役割分担を明確にしていくことで、作業も順調に進めることができました。イベントの成功を支えるため、目立たない準備作業に携わりましたが、その地道な仕事があってこそ、イベント全体が円滑に進行し、参加者にとって充実した時間を提供できるのだと実感しました。自分の小さな貢献が大きな成果に繋がることを感じ、達成感を得ることができました。                             昼食後、日本に住む難民の方々の生の声を聞く機会があり、日本人にとって普段あまり意識されない難民問題に対する関心が一層深まりました。特に、元国連広報官による講演は非常に心に残り、難民の方々が直面している困難や、彼らを取り巻く社会的課題について改めて考えるきっかけとなりました。このようなイベントを通じて、難民問題に関心を持つ人が増えることを期待していますし、難民に対するイメージの改善にも繋がることを願っています。                    私自身、修士課程の時に日本の入管問題に取り組みました。また、コロナ禍におけるビザの更新などで自分自身も多くの困難を経験しました。その経験から、今後、在日外国人の問題に対して何かしら貢献できることはないかと考えるようになりました。今回のボランティア活動を通じて、裏方の仕事の重要性やチームで協力することの意義を学ぶとともに、長年関心を持ってきた課題に貢献できたことを嬉しく思っています。

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関東学院大学 中澤 海                                                                        今回アジアスポーツフェスタというイベントに参加して幾つかのことを感じました。                  まず初めにこのイベントがなければ難民の方と触れ合ったりコミュニケーションを撮る機会はなかったと思います。    私は二つのことについて書きたいと思います。                                   一つ目は難民の方についてです。二つ目は自分が運営側の立場から見ててどう思ったかです。              私はイベントに参加する前言語の壁や文化の違いなどでうまくコミュニュケーションが取れるか心配でした。私自信偏見などをそんなに持たないで生きてきましたが、全く育った環境が違うとどうなるのかが不安でした。しかし難民の方たちは難民と言われない限り気づかなかったです。                                       私は最初の準備体操と円になって回ったりするダンスに参加しました。私たちと同じようにみんなすごい楽しんでいると思いました。また言語の壁や文化の違いから発生する相手絵の嫌な気持ちなどもなく楽しくやることができました。      バレーボールをやっているときに関してはみんながルールに基づいてプレーをしていることや、チーム一丸となって勝利を目指している姿を見て国籍は文化などは何も関係ないということが見て分かりました。またミスをした時や点が入った時にチームでハイタッチなどをしているのを見て言語を超えてみんなが仲良くなっているとと感じました!             また、難民の方のお話を聞いた際の、バックグラウンドにびっくりしました。難民になる前は普通の生活をしていたのに突然難民となってしまい苦しい思いをしながら日本に来てることに心が痛みました。こちらに逃げてきたから終わりではなくさらにこちらにきてから国籍の違いなどによりいじめなどを受けるのは本当にひどいことだと思いました。          しかし彼らはひどいことをされたのにも関わらず私たちと接する時もニコニコしながら接してくださり、すごく前向きな方たちなのだと思いました。                                                次に運営側をしていて思ったことです。                                      今回は景品担当になりました。私自信何をしたらいいかわからない中先輩などに聞いて動くことができました。しかしスケジュールをしっかり把握してなかったためうまく進められたとは思いません。先輩頼りになっていて自分で考えることが少しおろそかになっていたと思います。来年は私たちの代が率先しなければならないので今回うまく進められなかった部分をしっかり改善して治していきたいと思います。スケジュールを把握することによってお弁当の際や最後のくじ引きの時にスムーズに行えると思います。                                                 最後に私は今回スポーツフェスタに参加するにあたっての目標であった難民の方に当時のきついと思ったことを聞くということについては、難民の方は当時のことを思い出したくないのが普通だと思い、自ら聞くことはやめました。            しかしお昼の話を聞いた時や最後景品の時に話した際にそんなきついことより今を楽しんでるのがすごくいいなと思いました。過去にどんなことがあってどんなきつい思いをしても、今をすごく楽しんでるなと思いました。それは過去きついことがあってもそこから逃げなかったことがこのような結果になってるんだなと思いました。私もこれからたくさんきついことがあると思いますが、その場から逃げないでうまくやっていけばいつか楽しく笑えるのかなと思いました。               すごくいい経験ができて楽しく学べたのでまた来年も楽しみたいです。

                    ASIAN SPORS FESTA 2024 に参加して                  外国につながる児童生徒への日本語学習支援教室
東戸塚 キララの教室 飯塚紀子
私にとって二回目の参加となる今回のスポーツフェスタです。今年から、会場を平沼体育館に代えたことで、交通の便もよくなり、多くの学生ボランテイアの参加を呼び込めたのではないでしょうか。神奈川各地から集まる方たちにとっても集まりやすい場所であり、今後さらに参加人数を増やしていける場所になると思いました。
このフェスタが、若い方々に地域で暮らす難民の方々の存在と過去の歴史や現在の様子を知ってもらう良い機会となっていることを今回も改めて感じました。昼の休憩の後に難民高等弁務官の方のお話や実際に難民の方の呼び寄せ家族として日本に来てご苦労された方のお話を聞くことも有意義な時間となりました。
身近なスポーツを通して、誰でも参加ができる種目を取り入れていただいていることが良かったです。私たちのチームからも、小学生も中学生も参加することができ、夢中でボールを追いかけ、走る姿はとても輝いてみえ嬉しく思いました。
私が関わるのはベトナムの方々ですが、中心になる方から、チームのメンバーを集めることをご苦労されているとお聞きしました。他の国の方もやはり同様なのでしようか。今回は「外国につながる方」と参加者募集に掲げていることを考えると、参加者の集め方は、今後いろいろと工夫できるかもしれません。私の関わるグループ、または地域には、中国やネパールの方も多くいます。難民だけでなく、どこまでその枠を広げるのかは、主催の意義や意図との関連の中で難しい判断であると思います。主催される方々のご苦労もいろいろな場面で感じられた一日でした。また、この日までの準備にも多くの力が必要であったと思っています。
最後に、多文化共生社会という言葉が、心に残りました。これからの地域社会での共通課題となりますが、このスポーツフェスタの果たしている役割は大きなものであると思っています。
このフェスタが今後どのように発展していくのかが楽しみであり、応援していきたいです。


このイベントのためにご寄付をくださった方をご紹介いたします。

上月光様、茂木雅人様、吉田遵様、岩崎多佳子様、田中健志様 ありがとうございました。

Special thanks2024年8月30日に亡くなられたモントリオール五輪女子バレーボール金メダリストの荒木田裕子さんは、長きにわたりこのイベントの賞品依頼をご担当くださいました。荒木田さんのおかげでこれまで多くの賞品を企業からご寄付いただくことができました。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました

Photo by Yo NAGAYA

また来年💛

アジアスポーツフェスタの動画はこちらからご覧いただけます。


アジアスポーツフェスタの目的と歴史について

【目的】

難民や元難民にとってのこのイベントの目的は、日本の若者と理解し合う機会をスポーツを通して持つことが一つ。さらに、五輪のメダリストたちと触れ合う中で、自分たちが日本の社会の中で認められているという自己肯定感を持ってほしいという期待がある。

 国によってはベトナムとカンボジアのように互いに銃口を突き付け合った関係もあり、最初はわだかまりを持つ者もいたが、スポーツによる交流で互いに理解しあいながら、新たな関係性を築いていくことも目的の一つである。

日本の若者にとっては、戦争によって国を出ていかざるを得ない難民の存在を知ることや、今でも世界のどこかで難民が生まれていることを知り、一人の人間として相手を理解しようと努めることをスポーツを通して学ぶことが目的の一つである。これまで参加してきた高校生の中には、将来UNHCR国連難民高等弁務官事務所で仕事をしたいと発言する者もいた。書物やネットによる情報だけでなく、リアルな声を聴ける機会でもある。

OECDの「学びの羅針盤」にある通り、生徒、学生が多様な価値観にふれ、多文化共生の社会を体感し、自発的、自主的に活動することのできる力をつけることも期待される。

【来歴】

 アジアスポーツフェスタは2008年に横浜国際高校が設立された年に始まった。当初はNPO法人バレーボールモントリオール会(1976年モントリオール五輪女子バレーボール金メダリストと当時のジャーナリストが作った会)が、海外での難民支援の他に、国内でできる難民支援をしたいと始まった。このNPOの理事であった宮嶋泰子が横浜国際高校初代校長の羽入田眞一氏とともに横浜国際高校の前身である外語高校の出身であり、学年が一年違いだったことから、アジアスポーツフェスタの共催を打診し、受け入れて頂いた。

 神奈川県は都道府県の中で最も難民が多い県でもあった。それは1970年代からのボートピープルなどのために、難民支援センターなどの教育機関が大和市に作られたことに由来する。今でも横浜市のいちょう団地、藤沢市、平塚市、大和市には多くの難民や元難民が住んでいる。

アジアスポーツフェスタには過去、多くのアスリートがゲストとしてやってきた。瀬古利彦とジュマ・イカンガーも一緒にバレーボールを楽しんだ。女子サッカーなでしこの代表宮本ともみや男子サッカーのプロ選手も参加してくれた。体育教員だった橋本一光教諭の元、テニス部やボランティア部を中心に毎回50人近い生徒がサポートスタッフとして参加してくれていた。

交流はスポーツだけではなく、料理でも行われた。ベトナム料理の時もあれば、ラオス料理理、カンボジア料理など、腕に覚えのある難民から直接指導を受けて横浜国際高校の生徒の保護者たちが料理を作り、参加者にふるまった。特に高校生などは初めて味わうアジア料理の旨さに驚きの舌鼓を打ったものだ。国への偏見は舌からなくなっていく。

筑波大学大学院スポーツ社会学の菊幸一教授は「アスリートが行う社会貢献活動としてはこれまでの中でも最も高く評価できる。オリンピアンの価値というのはこういうところにこそある」とアジアスポーツフェスタについて記してくださっている。

また、2016年のリオデジャネイロオリンピックから難民選手団の受け入れをしたIOC国際オリンピック委員会のバッハ会長は、東京オリンピックの前に「日本で難民ためにスポーツは行われているのか」と組織委員会トップに質問している。このアジアスポーツフェスタこそが日本で唯一の難民のためのスポーツイベントとして行われてきたと言える。

過去、台風で中止になった時やコロナ禍で3年間行われなかったこともあるが、2022年には、規制はあったものの、12回目のイベントを無事実施することができた。NPO法人バレーボールモントリオール会が解散したこともあり、これまで実質的に作業をしてきた宮嶋が代表理事を務める一般社団法人カルティベータが受け継ぎ主催することとなった。

 2022年はまだコロナ明けということで、参加者とサポータは全員PCR検査または抗原検査を行って体育館に入ることを徹底した。これまでの常連参加者が住む団地でコロナのクラスターが発生したこともあり、例年の4分の一程度の参加者だったが、久々に会う喜びで体育館には明るい声が響いていた。

またウクライナへのロシアの侵攻が始まり、ウクライナから日本に逃れてきた新体操の振付師、バレリア・ツジさんが、紛争の中での恐怖や逃げる時の心境などを、生徒や学生を前に語ってくれたのは大変貴重だった。

13回目のイベントになる2023年は、難民申請を行っている若者やカンボジアから初めての参加者など、これまでとは異なる顔ぶれが見られた。新たな参加者が増えたことはとても良いことだと感じている。ただ、情報の不徹底から、室内履きを持参してこなかった者もおり、今後は新たに来る人たちに対する情報の徹底を意識する必要がありそうだ。

毎回、賞品を提供してくださる方々も途絶えることなく現在まで続いている。多くの方のご協力を得ながら、このイベントが「国を超えて人を理解するスポーツイベント」であり続けるように願っている。    




文責:アジアスポーツフェスタFounder / 一般社団法人カルティベータ 代表理事 宮嶋泰子                                         

   

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