一般社団法人カルティベータ |
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2021.03.25
スポーツ・芸術・文化 女性とスポーツ・ジェンダー平等

ママになってもスポーツをしたい!~そのためには・・・スポーツをする女性は必見。身体と心はこう変わる・・・

上野眞奈美さん
重松由香さん
岩清水梓さん

オリンピック代表選手のママたちが告白

2014年ソチオリンピックのフリースタイルスキー女子ハーフパイプ日本代表で、一般社団法人MAN代表の上野眞奈美さん、2016年リオデジャネイロ五輪7人制女性ラグビー日本代表兼松由香さん、2012年ロンドンオリンピック日本代表のサッカー岩清水梓さんが、妊娠、出産、子育ての中でのトレーニングや試合について語ります。3人が赤裸々に語る言葉は重いです。司会はカルティベータ代表宮嶋泰子が務めました。 動画はこちらから↓↓↓

上野(三星)眞奈美さんの場合

そう言えば2013年、ナショナルトレーニングセンターに託児所ができた時に、公開取材の日がありました。その時いらっしゃったのが、上野さん。当時三星という旧姓で活動をされていましたが、託児所を利用してセンターでトレーニングをするということが目新しく、在京キー局は全てカメラを出していたように思います。上野さんは今回のパネルディスカッションに地元長野県からご参加でした。午前中はお客様を雪の中の山にご案内したとのことで、雪焼けしていらっしゃいましたよ。

2010年のバンクーバーの時に自分の種目が入らなかったので一度引退して出産をした上野さん。しかしソチに新たな種目として入ると知って、夫の励ましも得て子育てをしながら挑戦することに。子どもの世話をしながらトレーニングと一口に言いますが、それは言うほど簡単なことではなかったようです。特に雪や氷のスポーツは長期合宿を海外で行うため、その間どうするかなど解決すべき課題は山のようにあったのです。

今ではママさんアスリートのネットワーク、一般社団法人MANを作ってその代表を務めていらっしゃいます。

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兼松由香さんの場合

海外の試合や合宿でママさん選手をみて、アッかっこいい!と思って、ママになる選択をする女子選手は実は少なくありません。ラグビーの兼松由香さんもそんな一人です。そうそう、元祖ママさんキッカー、サッカーなでしこ代表宮本ともみさんも同様のことをおっしゃっていました。宮本さんは長くサッカーをしたかったので、早く子供を産んでその後も続ける道を選んだのです。宮本さんはワールドカップに行く時にサッカー協会に掛け合って、シッターさんとして母親を帯同させることに成功しています。それが一番安心ですものね。

さて、兼松さんも夫の理解を得て、出産後もラグビーを続けます。

チームの人たちが子どもをとてもかわいがってくれたという兼松さん。女子選手の中に子どもが入ると皆和んでとてもいい雰囲気になるそうです。

さて、兼松さんは出産後4度も膝の靭帯の手術をしています。出産で骨盤が開きアライメントが崩れ、ニーインアンクルアウトになって、膝への負担が大きくなってしまったんでしょうね。これを防ぐためのトレーニングはあります。かつて報道ステーションで私が作った番組で紹介しました。11+と言って、FIFA国際サッカー連盟のページに出ています。女子は特に骨盤が張っているのでニーインアンクルアウトになりやすく、人とぶつからなくても自傷で靭帯を切ってしまうことがあるんです。それを予防するためにはしっかり事前にストレッチすることが必要です。

兼松さんは今回のパネルディスカッションには地元愛知県からご参加でした。

岩清水梓さん(東京ヴェルディー所属)の場合

そして、2011年女子サッカーワールドカップで優勝した時のメンバーでもある岩清水さん。今お子さんは満一歳です。出産から丸1年が経っていますが、岩清水さんはまだ体に痛みを抱えてトラブルが続いています。32時間かかった陣痛のダメージでしょうか。女性の出産とトレーニングはまだまだ未開の部分が多いので、一つ一つ解決してはバトンを繋いでいく必要があるようですね。

一時は引退も考えたそうですが、お母さまの要望もあり現役を続行。なでしこで宮本ともみさんが子どもを連れてきているのを目にしていたことも現役続行を決めるときの判断材料になったようです。やはり前例があるとどこかにそれが刷り込まれて選択肢に入ってくるのですね。今、岩清水さんは若手のためにも新たな選択肢を作りたいと頑張っています。岩清水さんは横浜からご参加でした。

3人が語る妊娠出産子育て話はこちらから

オンラインでのパネルディスカッションは2021年3月3日に行われました。

一般社団法人日本トップリーグ連携機構。女性支援・育児サポート事業、パネルディスカッション。

リポート及びシンポジウム司会:宮嶋泰子

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