ミャンマーのサッカー選手ピエ・リヤン・アウン選手へのご支援ありがとうございました！

サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）予選でミャンマー代表選手として来日し、３本指を掲げて国軍に抗議し帰国を拒否したピエ・リヤン・アウンさんが難民と認定されたことが１２日分かったことは皆さんもご承知のことと思います。

ピエ・リヤン・アウンさんは７月末から、練習生としてＪ３の「ＹＳＣＣ横浜」に加わっています。

カルティベータでは、ピエ選手のご支援を一口1100円からクレジットカードで行える旨をお知らせした結果、22名の方からご寄付をいただき、合計80300円となりました。これにカルティベータから19700円を支援金としてプラスし、合計10万円を支援母体である日本ビルマ救援センターに送金いたしました。

ご協力くださった皆様、誠にありがとうございました。

ピエ選手からのメッセージ

私を支援してくださった皆さま、お一人お一人に感謝いたします。

このように私のことを思いやり、気にかけてくださって嬉しいです。

自国民でもない見ず知らずの人間に、人道支援をしていただいたこと、言葉で言い表せないくらい嬉しいです。

この度のご支援の中から、私だけでなく、ミャンマーで困っている、助けを必要としているところに、私からも寄付していきます。

皆さま、心からありがとうございました。

もし手紙の中に誤りがあればお許しください。

チャンスがあれば実際にお会いして、御礼を申し上げたいです。

ピエリアンアウン

ピエ選手の今後

なお、ピエ選手は練習生ですのでYSCC横浜からは給料が出ません。しかし、YSCCは近隣の農家と契約を結んで、今後ピエ選手はそこで働いて収入を得る形になるようです。

以下、YSCCの吉野理事長からのメッセージを転載します。

Y.S.C.C.（横浜スポーツ＆カルチャークラブ）の吉野理事長からのメッセージ

現状報告を申し上げます。支援者の皆様のおかげで、住まいを練習場近くに確保することができました。彼の将来を考えたときに、Ｊリーガーにさせてあげたいという思いと、プロフェッショナルな判断をすべきが彼の幸せにつながると思う中、練習生という形を取りました。実力が発揮できない環境下での生活が、彼の本当の力を隠していること、日本という生活に慣れる、祖国を思えば、安心して生活ができることはないと思いますが、少しでも笑顔が回復するような空気感を作ることが、現場主導の我々にできることとと思い、本来であればこうした例はないと思いますが、長期的な練習生という判断をしました。

一方で、実際のトレーニング参加で私が見たときに、フットサルリーグのゴールキーパーならいけるかもしれないと思い、本人や支援者、木村元彦さんにも提案すると、実は本人がフットサルをしていて、サッカーに引っ張られたとの話が出てきました。今回のミャンマー国内の騒乱で、亡くなった、彼を慕う後輩ゴールキーパーはフットサルをやっていたなど、そうした縁や想いが、今、積極的な弊クラブのＦリーグ組の練習参加につながっていると思っております。

私も今週月曜日に、朝6時からの練習に参加しましたが、最初は固い表情でしたが、実力の一旦を垣間見ることができました。その後のトレーニングでも、現場責任者からも、早速仲良く、笑顔溢れるトレーニングになっていると報告を受けております。おそらく、ミャンマー発のＦリーガーになる可能性は大きいと思います。その可能性が固まりましたら、改めてご連絡いたします。もっとも、日本サッカー協会がどのように対応してくれるのか・・実際には手続きに関する確認は済んでおりますが、近日中にＪＦＡの幹部と懇談する方向で動きます。

また、就労支援として、ＹＳＣＣ農業部を市内に作る予定で、農家さんと協力関係を築いていますが、そこのスキームで彼が収入を得られるか検討しつつ、正式な難民認定が出るまでの間、その後もイメージして、側面的な支えを実施しつつ、Ｊリーガーになるという挑戦を支えたいと思います。

外部から今回の受け入れに対して、批判メールが直接、クラブに複数あり、スタッフも緊張が取れない毎日ですが、「ボールで笑顔、ボールで世界平和」をうたう以上、こうしたことに常に前向きに闘いたいと思います。大阪府吹田市の70代の女性から匿名ですが、励ましのお手紙を頂戴いたしました。ありがたいことです。我々にできることは、ほんの小さなことで、日常的に彼や彼のような立場の人々を支援している方々の志を思えば、わずかなことなので、批判に屈せずまい進します。乱文ですが、彼に対するご支援の告知を嬉しく思いましたので、湧き出ましたコメントをお送りしました。引き続きよろしくお願い申し上げます。スポーツのつなげる力を活用して行きます！！！