子どもの体力③ 小学校での調査結果はちょっとうれしい! 先生がたの努力の賜物。元シンクロナイズドスイミング日本代表田中千晶助教授に伺う「子どもの体力研究シリーズその3」
桜美林大学田中千晶助教授が行っている「子どもの体力調査」について伺うシリーズの三回目。日本全国の子どもの身体活動量調査が行われていない中で、近隣の子どもたちの体力を独自の方法で調査し、集計して出した結果をご報告いただきました。
大人とは異なり、子どもの調査自体もかなりの困難を伴うもので、その方法を伺うだけでも大変さが想像できるものでした。しかしその難しい調査を行ったかいがあり、小学校における体育所時間の運動量や、休み時間や掃除の時間などの身体活動における調査では予期せぬうれしい結果もあり、報告してくださる田中助教授の表情も緩んでニコリ。こういう発見は私たちスポーツにかかわるものにとってもうれしい限りです。
これらの調査は正式に論文として発表されたもので、平成22年度室内環境学会学術大会 大会長奨励賞(共同)を受賞しています。
1) Tanaka C., Tanaka S, Kawahara J., Midorikawa T.: Triaxial accelerometer for assessment of physical activity in young children, Obesity, 15, 1233-1241 (2007) (査読あり) 2) 河原純子, 田中千晶, 田中茂穂: 三次元加速度計を用いた幼児の肺換気量の推定, 大気環境学会誌, 45, 235-245 (2010) (査読あり)
なお、途中1分56秒当たりの、「子どもの体力調査が行われて・・」は、正しくは「子どもの身体活動量調査がおこなわれて・・・」です。字幕で正しい表記にしてありますので、そちらをご参考になさってください。お詫びいたします。
次回は「子どもの体力研究④」ですが、そちらでは世界の子どもたちの生活の比較です。こちらでも驚きの結果が発表されています。
取材日2020年2月13日 桜美林大学淵野辺キャンパスにて
取材・制作 宮嶋泰子