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2020.05.22
スポーツ・芸術・文化 世界の国から 食・運動・健康

子どもの体力④日本が世界で誇れるもの、世界で一番は!? 子どもたちの身体活動を取り巻く10の項目を国際比較していくと日本の特徴がおのずと見えてきます。

ヘルシンキで見かけた池の周りのジョギング散歩コースと自転車コース

桜美林大学田中千晶准教授に伺う「子どもの体力調査シリーズ」の4回目。世界の国々と比較をしながら日本の良いところと改善すべき点などを見ていきます。 

驚くべきは通学です。日本では小学校は4キロ以内に一校、中学校は6キロ以内と定められ、子どもたちは徒歩や自転車で自分の脚を使って通学しています。世界の国々では、子どもは学校まで親に送ってもらうことが義務付けられている国が少なくありません。

徒歩での集団登校や下校など普段当たり前だと思っていたことがあたりまえでないとわかると、一層大切にしたい時間です。コロナ禍で学校に行けずに失ったものの一つはこの「通学」にもあったとは全くの盲点でした。

今回お話しいただいた2018年の国際比較調査に関してジャパンレポートカードが出されています。詳しくはこちらをご覧ください。https://activekids.jp/reportcard/

概要が書かれているもの、詳細が書かれているものと2種類があります。      

日本では、幼児用の身体活動のガイドラインを2012年に文部科学省と厚生労働省が協力して作り、文部科学省から出されました。しかし、小学校から中学、高校までのガイドラインは今だ作られていないのが現状です。成人や高齢者には作られています。田中准教授は現状把握をする意味でも、日本の小学中学高校の生徒たちが身体不活発なのか否かをしっかり調べることから、初めて解決方法を考えられるのではとガイドライン作成の提案をしています。

次回子どもの体力⑤では今いたるところで話題になっている学校の部活動と地域クラブについて統計をもとにお伝えする予定です。

(取材・制作 宮嶋泰子)

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