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2021.02.28
スポーツ・芸術・文化

声楽家とアスリートの相似性研究①~⑤ バリトン歌手4名で結成されたハンサム四兄弟は歌うアスリートたち?!

パフォーマンスをするという意味では同じはず

日々鍛錬してきたものを人前で披露するという意味ではアスリートも声楽家も似ているのだろうと想像してきたけれど、実際に話を聞いてみて似ている面、異なる面、それぞれの個性の中でバリエーション豊かに散らばっておりました。
ヴォイストレーニングの方法、本番用のメンタルトレーニング方法、日ごろから呼吸を整える方法、アスリートが参考にしてもいいと思えるものも少なくありませんでした。

まずは4人のご紹介

まずは長兄・宮本益光さん、次男・与那城敬さん、三男・近藤圭さん、そして末っ子の加耒徹をざっくりご紹介。


末っ子加耒徹(かくとおる)さんは「声楽はメンタルスポーツ」と言い切ります。

加耒徹さんは東京藝大大学院修士課程を総代で卒業し、声楽界のプリンスともいうべき存在です。さすが若いだけありメンタルスポーツとして声楽をとらえて、そのための上がらないための秘策は驚くべきものでした。これは一般のアスリートも利用可能ですよね。




次男の与那城敬さんは最もストイックな声楽家かもしれません。トレーニングやパフォーマンスにおける心理状態までアスリートとそっくり

インタビューをしながら、まるでアスリートにお話を聞いているのかと錯覚してしまうほどでした。パフォーマンス当日の自分の身体の整え方などは、かつてお話を伺ったオリンピック銀メダリストの身体チェックと同じもので、本当に驚きました。

三男の近藤圭さん、これまたアスリートが時として感じるあの魔訶不思議な体験でオペラ歌手になることを決意。

パフォーマンスをする自分を見るもうひとりの自分。憑依、ゾーンに入る、まさにそうした面をオペラでも体験したお話をしてくださいました。

長兄の宮本益光さんはオペラ歌手、作曲、演出、さらには執筆とマルチにこなす東京藝大の博士です。

こんな風に音楽とともに人生を歩めたら幸せだろうなあと思ってしまうインタビューでした。これまで辛いと思ったことが全くないそうです。スポーツもこんな形で人生に寄り添うことができないものかと考え込んでしまいました。

4人がそれぞれで、音楽との向かい合い方も違うハンサム四兄弟。

今回のアスリートと声楽家の相似性研究では似ている部分も多々発見できました。また無理をしないで自然にパフォーマンスする音楽の良さにも気づくことができました。
スポーツも「自らをいじめる」「鍛錬」とは異なる、もっと緩くできる方法があったら、一般人にとってももっと人生に寄り添えるのかなあなどと思ってしまいました。

取材:2020年11月30日

取材・編集担当:宮嶋泰子

協力:株式会社二期会21

取材場所:オークラプレステージタワー

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